絶望

どんなに頑張っても、必死になって努力しても

得られる結果は悲惨なもの……

大切な人の笑顔が見たくて、

大切な人が喜ぶ姿が見たくて、

すべての贅沢を投げうって、最大限の力を振り絞っても、僕にできるものはほんの些細なことだけだった

……もう生活もままならなくなって、居場所さえもなくなる

一歩前に進み出ればそこは切り立った岩の壁

一歩後ろに下がれば、そこは押し寄せる波に削られていく断崖絶壁

もう前には進めない

でもいずれはこの場所も波に削り取られて、僕はこの小さな足場さえも失う

……何のために生きてきたのだろう。

ただ生活できるだけで良かった。

大切な人に何かしてあげたかった。

でも、僕の存在は、この社会には必要のないものだった。

僕のわずかな稼ぎは、社会という名の暴君にむしり取られて、生きる術さえ失われていく。

一生懸命頑張っているんだ。

精一杯戦っているんだ。

でも、それだけでは生きる価値は無いと言われた気がした。

……十年前に買った服。今もそれを身につけている。

底の取れた靴。接着剤で何とかごまかして履き続けている。

でもダメなんだ。

それでも生きていくことができないみたいだ。

明日は何を我慢すればいいのだろう……。

もう僕には何も無いのに。

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僕はフランケン

僕が拳を振るうと、その場の誰もが悲鳴を上げる。

僕が声を張り上げると、その場の誰もが体を震わせる。

僕はフランケン。

凶暴な化け物。

……でも、何もしらない。

何も知らされない。

僕はフランケン。

孤独な化け物。

おびえることしかできない化け物。

……攻撃することで、自分を保つおろかな化け物。

だから、安らぎは永遠に来ない。

僕はフランケン。

生まれた時に、すでに生きる資格を奪われていた生き物。

……どこにも居場所はない。

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壊すこと……

積み上げた積木が音を立てて崩れ落ちるように、僕の思考が壊れ始める……

いつからだろう?

どこからだろう?

ひとつづつ積み上げていたはずの僕の過去は、今……無意味なものになった。

たったひとことで、すべてが崩れて消えた。


壊れる瞬間が、一番キレイだという人がいる。

儚い美しさだからこそ、価値があるのだという人がいる。

僕の積み上げてきたものは、キレイだったのだろうか……

壊れる瞬間は、眩しい光を放っていたのだろうか……


でも僕を壊したその一言は、とても汚れたものだった。

いつからだろう?

どこからだろう?

僕はどこで間違ったのだろうか?

壊れた僕は、もう元には戻らない。

……そして眩いはずの光を求めて何かを壊し始める。

そこに追い求めるものがあると信じて。

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裏小説

ふとしたことで崩れる僕の心

人に認められることでしか自分の存在を確認できない僕は、
小さな否定を見つけただけで、いとも簡単に壊れていく

いくら自分を立て直そうとしても

いくら紙に感情をぶつけたとしても

早くなる鼓動は、僕の嘘を許してはくれない。

それでも僕は否定されるのが怖くて、紙に自分の感情を綴る。
すこしでも安定しようと、言葉を吐き出し続ける。

そうして白い紙が積み上がっていく

どこまでも高く……高く……

その中で僕は、何人も傷つけ

何人も裏切り

何人も殺した……

だから、僕の居場所なんてどこにもないんだ。

白い大地の神様である僕は

今日も誰かに認められたくて、媚を売る。

誰かに褒めて欲しくて、笑顔を作る。

でも僕は、心の歪んだ神様。

この白い大地の上にしか自分の場所を見つけられない。

……だから

この物語は誰にも見せられない、僕だけのもの。

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狂気

弱虫な僕は戦わない

負けることがわかっているから

弱虫な僕は戦わない

負ける怖さを知っているから

でも

こんな僕でも

誰かを負かすことができたなら、きっとこう言うだろう

「お前は敗者だ。勝者の踏み台にしか過ぎない」って

そしてたった一度のちいさな栄光にしがみつき

また戦わない日々を繰り返す


前に進み続ける今日の敗者は

いつか勝者を凌駕する

でも僕は、いつまで経っても敗者にもなれず

狂気の海をさまよい続ける

弱虫な僕は戦わない

勝つ事に、酔いしれていたいから

負けることを受け入れたくないから

そうして狂気の海に飲まれていく

僕は…… 狂気

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Aqua Timez 未成年 を聴いて

Aqua Timez 『未成年』を聴いていて、昔の自分に重ねてしまいました。
で、今の自分からあの頃の自分に返事。


『道』

大人たちといつもすれ違っていたあの頃
いつも大人たちの目を気にしながら、自分の居場所を探してた
そんな自分が厭で
いつか本当の自分でいられるようにと
ずっと考えていた

友と語らい

夢を追い

誰かと闘いながら

僕らは時を重ねてきた

いつからだろう、僕が大人だと言われたのは
前にひとつ足を進める度に傷つき
何かを守ろうとする度に、誰かを傷つける

大切なものがひとつ増えると
大切な何かをひとつ失う

大切なものすべてを受け入れられるだけの力は、僕には無く
その僕の目の前で、大切なものが壊れていく
何度も…何回も…
そしてそんな不甲斐なさに自分が厭になる

だから僕は子供たちに言うんだ

彼らに嫌われるような言葉を

一番になれ

社会に適応しろ

自分を捨てて、必要とされる人間になれ

そして僕よりも強くなれ

大切なものを失わない為に

いつからだろう、僕が大人だと言われたのは
いつからだろう不甲斐ない大人になってしまったのは

だからこの若き命たちに、伝えなきゃいけないんだ
だから本気でぶつかるんだ
嘘偽りの無い心で

僕が伝えるべきものを、すべて言葉にできるなら
彼らが少しでも強くなれるなら
僕は本気でぶつかるんだ

そして伝えるんだ
絶対に強くなれ
絶対に大切なものを失うんじゃない……と

あの頃の僕の……自分の姿を重ねながら……
あの頃の僕に……もっと強くなれ……と

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太陽のかけら

ぼくらは太陽のこども
ぼくらはこの明るい光の中で守られ、何の不安も無くまっすぐに伸びる

でもいつからか、暖かいはずの光は僕の身を焦がすようになった
じりじりとこの身を焼かれていても、暗闇を怖れるぼくは、光の中に居続ける

ぼくらは太陽のこども
だから太陽無しでは生きられない
だから太陽に抗うことはしない

……だから

真っ赤に燃えて、
太陽のかけらになって、
ぼくらは消えていく

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ひだまり

太陽が照らす風もない道を、僕はゆっくりと歩く。
緑に染まった木々は日差しを返してキラキラと輝き、僕を導いているかのように見えた。
足を前に出すたびに、カツンと高い音を立てる固くなった僕の足。
ぎこちない動きで不器用なリズムしか刻めないけれど、熱く焼けたアスファルトの感覚を感じないでいられるのは幸せことなのかもしれない。

……どこまで歩こうか。

……どこまで歩けるだろうか。

足の次は、僕の体の中に力を送る心臓らしい。
僕はどこまで歩けるだろう。
たったひとりでどこまで歩けるだろうか。

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寒さに耐えてやっと芽吹いた小さな花。
細い茎に重そうに数枚の葉を付けている。
太陽の光に照らされ、そよ風にわずかに揺られるその姿は、とても愛おしく、心に安らぎを与えてくれる。

毎日そうしていたように、その時もいつもと同じように、なにもせずただじっと見つめていた。
でも風ではない他の誰かが葉を揺らしていた。
そっと葉をめくると小さな青虫がいる。
僕はそれをそっとつまんで、雑草の上においた。

翌日、葉の一枚が半分ほどになっているのに気がついた。
顔を近づけると、青虫が必死に口を動かしているのがわかる。
僕はそっとつまんで手の平に乗せると、隣の空き地に運んで木の根元に置いた。

そしてその次の日、葉がすっかり食い荒らされて、萎れかけた花を見た。

……何か大切なものを壊された気がした。

手に取った殺虫剤を勢いよく吹き付けると、僕の小指ほどに大きくなった青虫は呆気なく地面を転がって必死にもがいている。
そして動かなくなった。

しばらくして、花は元気にまっすぐ立った。
今もまっすぐ立っている。
でもなぜか、そこに安らぎはなかった。

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小さな…

小さな腹立たしさがいくつも重なって、心が震えだす。
一生懸命押さえつけようとしても、怒りは大きくなって僕を支配しようとする。
怒りでは何も解決しないのに、止められなくなる。
そしてその怒りは、より大きな怒りにつぶされて……僕ごと消えていく

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